Fitness for the mind / 葛飾北斎 / 諸國名橋寄覧 飛越の堺つりはし
Fitness for the mind
ART MUSEUM
Artist : Katsushika Hokusai.2
The Suspension Bridge on the Border of Hida and Etchū Provinces (Hietsu no sakai tsuribashi), from the series Remarkable Views of Bridges in Various Provinces (Shokoku meikyō kiran)
ca. 1830
「諸國名橋寄覧 飛越の堺つりはし」
葛飾北斎 1760–1849
北斎の代表的なシリーズのひとつで、日本各地に架かるさまざまな橋を描いた11種類の図柄が知られています。 本作品は、山間部に架かる不安定な吊り橋を描いています。 荷物を積んだ二人の労働者が橋を渡っているが、一人は足を上げて動いているように、もう一人は途中で止まって眼下に広がる広大な景色を眺めているように描かれている。
北斎はこの風景を青、黄、緑など様々な色調で表現しており、他の版画と同様に、自然の描写から離れながらも自然の魅力を強調しています。 鮮やかな青を除けば、全体的に淡い色調になっていますが、これは色あせではなく、意図的に落ち着いた色調を選んでいるためです。 女性は鑑賞者の代理であり、背中をこちらに向けて、広大な風景を静かに見つめています。 直線的な橋と山の風景の曲線的な不規則性を配置する対比が活きています。