Fitness MUSEUM : Lautrec7 “Marcelle Lender”

ロートレックは、大衆的なダンスホールやキャバレーから、パリの前衛的な劇場まで、あらゆる演劇に関心を抱いていました。熱心な観客であると同時に積極的に多くの劇場や舞台のポスター、劇場プログラム、衣装などをデザインしています。彼は演劇そのものにも惹かれましたが、最も魅了されたのは演じる人です。

ロートレックは、赤毛の女優マルセル・レンダーに魅了されています。1895年パリの劇場で上演されたこの喜劇オペレッタは、6世紀後半のフランク王国の王、チルペリックの物語を描いたものです。彼が最も惹かれたのは、物語や豪華な演出ではなく、王女役の女優です。3ヶ月間の上演期間中、彼は20回以上も観劇し、ボレロを踊るレンダーを見るために通ったとされています。

このチルペリックで踊るマルセル・レンダーは、母国スペインの活発なボレロを披露しています。黒と赤や緑の鮮やかな色調で構成されたスペイン風の衣装を身にまとい、彼女の身体は力強くしなやかなラインで表現されています。